☆東京青山店オープンまであと・・・1,067日!!
伊賀にあるモクモクファームに10割そばを出すレストランがあると聞いたので行ってきた。
モクモクファームは、農場をテーマにパークをつくり、そこでハムやソーセージの手づくり体験、野菜の収穫体験など「人と語り、土に学ぶ」というコンセプトで運営している。
またそこで作ったものを中心にブュッフェレストラン「風の葡萄」など6店舗の農場レストランも展開している。
そこがプロデュースする、そば屋さんなのでとても興味を持っていった。
外観はそれほどインパクトのあるものではなく「農村料理の店、もくもく」と看板がかかっていた。
中に入ってみると、ホールの真ん中にオープンキッチンがあり、そのぐるりを囲うように客席があった。
客席は、テーブル席と小上がり席そして座敷という具合に分かれていた。
「こんにちわ~!」と元気な声がし、やっぱりいらっしゃいませじゃなく、さすがテーマパークのレストランだなと思った。
私たちは小上がりに案内され、そこは掘りごたつになっていた。
17時までのランチメニューをみると、ふつうのそば屋さんとは、だいぶ違う。
いわゆる、天ぷらそばだとか、ざるそばはのってない、そしてメニューの数もそう多くはない。
そしてメニューの品名が工夫してある、単品だと「秋茄子の煮びたしつけそば」「あったか肉そば」、ざるそばらしきものは「小板(こばん)」大盛りは「大板」おすすめのランチは「モクモクそば農膳」1575円である。
このメニューは勉強になりお値打ちだった。
膳に5種類の惣菜と、そばゆで炊いたご飯のおにぎり、そして小板、デザートがつく。
どれをとってもいろんなこだわりがあり、料理を運んでくれるスタッフさんが説明をしてくれるのには驚いた。
イタリアンレストランではちょこちょこあるが、そば屋さんでは初めてだった。
やっぱりテーマレストランなので、このへんもきっちりとポイントを押さえていた。
不思議なもので料理ひとつひとつのインパクトは、それほどでもないが説明を聞くと楽しみながら食べれる。
結局、料理を売っているのだが、それに付加価値をつけ楽しい時間を売っている。
恐らくディナーメニューは時間を楽しめる「鍋料理」がメインになるのかもしれない。
そして帰りの際レジの近くでご飯を炊くお釜をみていると、さーっとスタッフさんが寄ってきて説明をしてくれる。
ここらへんもさすがテーマパークのスタッフさんだと感じた。
場所は違うが、先日連れて行ってもらった東京神楽坂にあるうどん屋さんもこのスタイルでとても満足した。
私たちにとって、これら両店はすごく勉強になりセルフスタイルでのサービス提供で限界を感じる今、とても参考になった。
ただセルフ店も、お客様にとっては便利で大切な店であるので、これはこれで存在意義がある。
そして日本には、まだまだ目指す立派な店がたくさんあると思う。
私たちも進化をするには、新店の業態を次々と変えていかなければならないと感じた。
なぜなら、私たち外食産業は唯一人と人を繋ぐ大切なコミュニケーション産業であるから。