2011年11月4日 金曜日
『善きものを他人に与えようとする性質をもつこと!』
みなさん!おはようございます!!
『普通の店から脱出する』
東京恵比寿に十数年前、ミルフィーユ状のとんかつ「キムカツ」で行列をつくった店があります。
当時 訪れたとき、店から少し離れたバス停まで行列ができていた記憶があります。
「ミルフィーユ状のとんかつ なんてどんなんだろう」と誰もが期待して長い行列を並んだと思います。
また とんかつの こだわりだけではなく ご飯も注文を聞いてから一人前ずつ焚き 最高の状態で提供する まさしく上質の店でした。
そして 数年前からフランチャイズチェーンを展開し 今では都内の色んなところで見かけます。
この前久しぶりに恵比寿の本店を訪れました。
平日のランチタイム、ちょうど12時ごろですが 以前のような行列は全く出来てませんでした。
店内も5割程度のお客様です。
ある程度は予想してましたが、ほとんど普通のとんかつ屋さんに変わっていました。
それから ある程度はお客様が来ていましたが ウエイティングはなかったです。
店を出て用事をすませ2時前にもう一度前を通ったときには 店員さんがビラを配って呼び込んでいました。
こうなったのには 色んな要素があると思いますが、
内容を ひも解いていくと やはり会社の考え方(方向)だと思います。
決して今が悪いとは思いません。
たくさん出店して、幅広くミルフィーユとんかつを食べて欲しいということでしょう。
ただ私は残念でした。
ミルフィーユとんかつの元祖 恵比寿本店が 上質から不毛地帯に陥ったようだったからです。
ただ今私たちも同じ現象だと感じています。
「店はステージ」から普通の店、普通のうどん屋になっています。
この例からも分かるように、周りの環境の変化で売上が下がっているのではなく、
その店に お客様が期待するものが無くなったのです。
昨日 亀山の甚八に 来店して下さったゲストの方から メールでご意見を戴きました。
ここには「以前のような甚八では なくなった」と書かれていました。
ゲストの期待するものが無くなっていたのです。
そして 不毛地帯に陥っているのです。
ただ 一生懸命努力して上質になれば 回復する可能性が十分あるとも考えられます。
そして私は感じます、上質の主役は絶対に「人」だと。
プラスの言葉を使うNo.1
本気のうどん 森下晃